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コンテ・ヴェルデ (客船) : ウィキペディア日本語版
コンテ・ヴェルデ (客船)

コンテ・ヴェルデは1920年代から40年代にかけて運航されたイタリア 船籍の客船 である。第二次世界大戦中に日米交換船として傭船された。
船名はサヴォイア伯アメデーオ6世 (1334-1383)に因む。 (アメデーオ6世は緑色の装束を好んだことからコンテ・ヴェルデ(緑の伯爵)と呼ばれた。)
1923年,スコットランド・ダルムイエのウィリアム・ビアードモア・アンド・カンパニー造船所にて竣工。18,761総トン。〔"The Ships List" , Retrieved 2008-02-19〕

== 仕様・設備 ==
コンテ・ヴェルデは,大手海運会社ロイド・サバウドが大西洋航路用に発注したイタリア初の本格的な豪華客船である。姉妹船コンテ・ロッソとともに,戦間期の欧州で繰り広げられた客船建造競争の嚆矢となった。〔"The Propelling Machinery of the Twin-Screw Atlantic Liners 'Conte Rosso' and 'Conte Verde'." The Shipbuilder (Shipbuilder Press, London), September, 1922, pp. 117-127.〕 〔“The Italian Liner ‘Conte Verde’." Shipbuilding and Shipping Record (London), September 13, 1923, pp. 325-335.〕
ロイド・サバウドを代表する3客船,コンテ・ヴェルデ (緑の伯爵),姉妹船コンテ・ロッソ (赤の伯爵),後継船コンテ・ビアンカマノ (白い手の伯爵)は,イタリアの三色旗を象徴していた。
南北アメリカの富裕層をイタリア観光へ誘致するため,1等船客用のエントランスホール,食堂,音楽室,喫煙室,図書室は華麗なイタリア古典主義様式で設計された。〔The New York Times, February 19, 1922.〕〔Bowen, Frank C. "A Century of Atlantic Travel 1830-1930." Sampson Low, Marston, 1930, p.331.〕〔Brinnin, John Malcolm. "The Decoration of Ocean Liners: Rules and Exceptions." The Journal of Decorative and Propaganda Arts, Vol. 15, Transportation Theme Issue, Winter-Spring, 1990, pp.39-47.〕
その一方で,当時毎年10万人単位で南北アメリカへ向かっていたイタリア人移民の輸送も,本船のもう一つの大きな任務であった。大量の移民輸送に対応するため,定員1780名の移民スペース(3等船室)が設けられた。
機関は8基のボイラー,2基のタービン,11,000軸馬力のスクリュー2基からなり,これに加えて発電用タービン3基を備えた。ボイラーは重油用であるが,石炭焚きにも対応しており,重油と石炭の価格次第で転用可能であった。ただし全就役期間を通して石炭が用いられることはなかった。
第1次世界大戦の教訓から,船体の強度・剛性が高められたほか,通信機を備えた救命艇が装備された。また商船としては初めて環状主回路が採用され,シャンデリア等の大量の照明や,食堂に併設された大型冷蔵庫へ潤沢な電力を供給した。〔デニス・グリフィス著,粟田亨訳: 豪華客船スピード競争の物語,成山堂書店,1998年,p.140,ISBN 9784425712915.〕

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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